自選 句集 異意駄句 段 駄 羅 俳 聖 講 古木の妙 駄羅駄羅句 故郷 紀行 石巻 点描



同 音 句
同音句 アカサタナ ・・・イキシチニ・・・フムユルウ・・・
アカサタナ
   どの顔も大酒飲んだ赤さだな 
   
どのかおもおおざけのんだアカサタナ
ハマヤラワ
   行く先は何処の
浜やらわたり鳥   
   
ゆくさきはどこのハマヤラワたりどり
イイシチニ
   放浪の果
生きし地に根付きたる  
   ほうろうのはてイキシチニねづきたる
ヒミイリイ
   刈入れ日実入り如何と人の問う 
    
かれいれヒミイリイかがとひとのとう
ウクスツヌ
   笑うクスッ塗った化粧のおかめ顔 
   わらウクスツヌったけしょうのおかめがお
フムユルウ
   過疎の村雪踏む緩う靴履いて 
   かそのむらゆきフムユルウくつはいて 
エケセテネ
   雑音のえ消せテネシーワルツの歌だ   
   ざつおんのこエケセテネシーワルツのうただ
ヘメエレエ
   国会へ命令したい嘘駄目と
   こつかいヘメエレエしたいうそだめと
オコソトノ
   苛め断つ勇気起こそとのぞむ意地
   いじめたつゆうきオコソトノぞむいじ
ホモヨロヲ
   舟漕ぐはオカマとホモよ櫓を変えな
   ふねこぐはおかまとホモヨロヲかえな
   
同 行 句
同行句 アイウエオ・・・タチツテト・・・ワイウエヲ
アイウエオ
   慈母の愛飢え置き去りにせぬ介護

    じぼのアイウエオきざりにせぬかいご
カキクケコ
   酒が利く下戸も上戸もみな花見
    さけカキクケコもじょうごもみなはなみ
サシスセソ
   師の指図背反りて享くる初出社

   しのサシスセソりてうくるはつしゅっしゃ
タチツテト
   被災地に立ちつ手と手をつなぐ街

   ひさいちにタチツテトてをつなぐまち
ナニヌネノ
   仇似ぬ根の深さ持つ恨みごと

    あだナニヌネノふかさもつうらみごと
ハヒフヘホ
   利子は日歩ヘボは高利と知らず借り

    りしハヒフヘホはこうりとしらずかり
マミムメモ    や し
   八見む目も定かなり秋の航

    やしマミムメモさだかなりあきのこう
ヤイユエヨ
    やい故よろこび増しぬ磯料理
    はヤイユエヨろこびましぬいそりょうり
ラリルレロ
    句にならず苦になるばかりラリルレロ
    くにならずくになるばかりラリルレロ
ワイウエヲ       
    おおい上を掠めるオスプレー
    おおこワイウエヲかすめるおすぷれー

逆 行 句
逆行句 オエウイア・・・トテツチタ・・・・ヲエウイワ
オエウイア
    夢を追え愛いあの女と添う為に
    ゆめをオエウイアのひととそうために
コケクキカ
    頬もこけ九鬼か閻魔かマリファナ禍

    ほほもコケクキカえんまかまりふぁなか
ソセスシサ
    村は過疎背筋寒さに耐えきれず

    むらはかソセスシサむさにたえていし
トテツチタ
    打たんとて槌高々と上げにけり

    うたんトテツチタかだかとあげにけり
ノネヌニナ
    子の寝ぬになぜに母親高いびき

     ノネヌニナぜにははおやたかいびき
ホヘフヒハ
    終の歩へ不備果つ雪のマラソンか

     ついのホヘフヒハつゆきのまらそんか
モメムミマ
    内輪もめ無味増すばかり離婚劇
     うちわモメムミマすばかりりこんげき
ヨエユイヤ
    誉得ゆいや増すばかりわが余生
    えいヨエユイヤますばかりわがよせい
ロレルリラ
    ロレルリラあいも変らず句にならず

    ロレルリラあいもかわらずくにならず
ヲエウイワ
    巣立ち終え鵜岩陰に双子島

    すだちヲエウイワかげにふたごじま

同 行 句 A
同行句 ア行からワ行までそれぞれの行のみで作った句
ア 行
葵植え奥羽藹々家祝う
         A O I U E O O U A I A I I E I O U
カ 行
飢餓が弧か過酷が影か崖小菊
     KIGAGAKOKAKAKOKUGAKAGEKAGAKEKOGIKU
サ 行
背筋指す鈴涼しさぞ辞さず座す
    SESUZISASUSUZUSUZUSISAZOZISAZUZASU
タ 行
照って千々散って千々断つ土手ツツジTETTETIZITITTETIZITATUDOTETUTUZI
ナ 行
何々の名に似ぬ菜の根菜に根の名  NANNANNONANININUNANONENANINENONA
ハ 行
婆食ぶ歯ハブは微々這ふ婆歩幅
   BABAHABUHANABUHABIBIHAHUBABAHOHABA
マ 行
身も揉む間桃見間々見む目も耳も
  MIMOMOMUMAMOMOMIMAMAMIMUMEMOMIMIMO
ヤ 行
宵や家宵ゆえ酔えや弥生夜々   YOIYAIEYOIYUEYOEYAYAYOIYOYO 
ラ 行
倫理縷々乱理凛々瑠璃爛々
    RINRIRURURANRIRINRINRURIRANRAN
ワ 行
湾々を覆う煙雲追う煙雨     WANWANWOOOUENUNOUENU



楷 行 別 句 

 音  別  『楷行』の み の 句



 A 
  
  KA
 SA  TA
   NA


 『あ音』

 HA  MA
   YA   RA
     WA

              
さかわがわ
  暖かや川はさらさら酒匂川

  朝ならば花は鮮やか浅間山
               
あだ
  山形や花笠舞わな徒な花

  綾なさば鮮やかな花我が家かな
  
さばさわらはたはたまだら
  鯖 鰆 鰰 真鱈 魚だな

  鮮やかな薔薇爽やかな赤さだな

  風花か赤坂蒲田多摩川か

  酒田 奈良 神奈川 田端  博多

  触らなば柔らかな肌 裸かな





  I KI

 
SI TI 

『い音』


 NI HI

 MI

 RI
               ひび
  敷石に西日染み入り罅いりし

  岸に灯に一日滲み引きし霧

  父しきり日々に虹見し知己に生き

  来し道に敷石きりり霧に満ち

  日々に見し入日地に沁み活きし虹

  父に聞き来し基地しきり気に入りし
   
いち
  市に見し生きし蜆に死に蜆

  散々に西日見し位置奇異に視し

  生きし日々敷地に入日霧しきり


 
U 

KU

SU TU

NU


『う音』


HU 

MU

YU RU

   古ぶ靴包む埋むる冬尽くる
     
ぬく
   冬温く服脱ぐ夫婦スープ吸う

   鈴震う柚子露ふふむ夕暮るる
   
る る         くぐ
   縷々狂う憂鬱潜む梅雨疼く

   すぐ緩む冬靴古く露含む

   震う鈴振るる鈴澄む涼む夕
     
くぐ
   浮く潜る埋むる苦痛工夫尽く

   福崩すズルする夫婦靴盗む

   潜る柚子浮く柚子掬う柚子湯澄む


E KE 

SE TE

NE



『え音』

HE 

ME 

  RE

                       げ げ
   目でテレて寝て手で愛でて攻めて夏解
   
せーれー けーれーてーせーめーれーけー
   政令で敬礼訂正命令系   (以下伸ばす音は音引()使用)
                     
   冷静で丁寧平静衛生兵 

   平成で税制政令制定へ

   寝せてけれ酩酊ヘベレケデレデレね

   整形で寝せて冷静丁寧系

   是是攻めて提携練れて成契へ
   
てーけー            えせ
   邸閨で銘々で寝て愛でて似非          



O KO

SO TO

NO



『お音』


HO MO

YO RO

WO

   この老後夜毎の凍土棒のごと  
(伸ばすところは音引)
                       ↓
   朧夜のそぞろごころよ琴ホロと

   双眸も炎のごとよ煌々と

   その琴もホロホロ去年の夜の音ぞ

   老僧と同行走路蹌踉と

   堂々と泥棒男横暴よ

   紅葉と黄葉交互高揚よ
                
そそ
   弟も友も呼ぼーよ屠蘇注ご
                
ほぞ
   覗こうよそろそろ友の臍の底