音 別 |
『楷行』の み の 句 |
A
KA
SA TA
NA
『あ音』
HA MA
YA RA
WA |
さかわがわ
暖かや川はさらさら酒匂川
朝ならば花は鮮やか浅間山
あだ
山形や花笠舞わな徒な花
綾なさば鮮やかな花我が家かな
さばさわらはたはたまだら
鯖 鰆 鰰 真鱈 魚だな
鮮やかな薔薇爽やかな赤さだな
風花か赤坂蒲田多摩川か
酒田 奈良 神奈川 田端 灘 博多
触らなば柔らかな肌 裸かな
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I KI
SI TI
『い音』
NI HI
MI
RI |
ひび
敷石に西日染み入り罅いりし
岸に灯に一日滲み引きし霧
父しきり日々に虹見し知己に生き
来し道に敷石きりり霧に満ち
日々に見し入日地に沁み活きし虹
父に聞き来し基地しきり気に入りし
いち
市に見し生きし蜆に死に蜆
散々に西日見し位置奇異に視し
生きし日々敷地に入日霧しきり
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U
KU
SU TU
NU
『う音』
HU
MU
YU RU |
古ぶ靴包む埋むる冬尽くる
ぬく
冬温く服脱ぐ夫婦スープ吸う
鈴震う柚子露ふふむ夕暮るる
る る くぐ
縷々狂う憂鬱潜む梅雨疼く
すぐ緩む冬靴古く露含む
震う鈴振るる鈴澄む涼む夕
くぐ
浮く潜る埋むる苦痛工夫尽く
福崩すズルする夫婦靴盗む
潜る柚子浮く柚子掬う柚子湯澄む
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E KE
SE TE
NE
『え音』
HE
ME
RE
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げ げ
目でテレて寝て手で愛でて攻めて夏解
せーれー けーれーてーせーめーれーけー
政令で敬礼訂正命令系 (以下伸ばす音は音引(−)使用)
↓
冷静で丁寧平静衛生兵
平成で税制政令制定へ
寝せてけれ酩酊ヘベレケデレデレね
整形で寝せて冷静丁寧系
是是攻めて提携練れて成契へ
てーけー えせ
邸閨で銘々で寝て愛でて似非
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O KO
SO TO
NO
『お音』
HO MO
YO RO
WO |
この老後夜毎の凍土棒のごと (伸ばすところは音引)
↓
朧夜のそぞろごころよ琴ホロと
双眸も炎のごとよ煌々と
その琴もホロホロ去年の夜の音ぞ
老僧と同行走路蹌踉と
堂々と泥棒男横暴よ
紅葉と黄葉交互高揚よ
そそ
弟も友も呼ぼーよ屠蘇注ご
ほぞ
覗こうよそろそろ友の臍の底
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