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特定秘密保護法なる法案が本日の国会で参院を通過した。秘密保護法とは国の安全保障に関し て特に重要な情報を「特定秘密」に指定し、それ を取り扱う人を調査・管理し、それを外部に 知らせたり、外部から知ろうとしたりする人 などを処罰することによって、「特定秘密」を守 ろうとするものとある。これは現存する法律「プライバシーの侵害」などとは比較にならない 重要な法案のような気がする 然し、何故「機密」では無く「秘密」なのだろうとの疑問を払 拭し切れない。裏を返せば政治家の裏側を隠蔽するには格好の隠れ蓑として拡大解釈され悪用 され兼ねない弊害も見え隠れする要素を秘めているような妖しさがあるからだ。 かと言ってこれが悪法とは一概には言えないだろう。今国会では、当然の如く野党が猛反発した が、虚しい抵抗と分かりつつ反対する姿は道化師を見るかのようで哀しい。むしろ、可決に拍手 はしないまでも、腕組みして無言の抵抗を示す方が野党の意思表示となるような気がする。 蛇足として付け加えるならば、自民党政権を選択したのは国民の意思だと言う事実を忘れていは しないだろうか。嘗て民主党が政権を担った時は矢張り勝手気ままに法案を作り、その結果内部 分裂するまでの悪壁にまで及んだ過去を思い起こせば反対の為の反対ばかりはしていられない筈 どうせ与党の強行で可決する法案ならば阻止しようとするのではなく、よりよい法案にする為の 妥協案を推進するべきではないだろうか。その意見は通らない事が多いのは判るが、正しい意見 であれば、やがては国民の支持を得て与党に返り咲くことも出来よう。 そして自民党よ。衆・参両院で過半数を占めたからといって、法案がなんでも通ると思うのは大 きな驕りであることを忘れるな。アベノミクスか安倍のみ屑（アベノミクズ）か知らないが選挙の 結果が偶々党を押し上げた形になったまでで、前回の衆院選投票率が５９・３２％、との戦後最 低の背景がある。裏を返せば４１％の有権者がどの政党も支持していないとも言えよう。 更に与党の獲得票も有権者全体から見れば極僅かな票でしかないのだ。そこのところを弁えて 政権を担っていくよう野党の言い分も聞き、いい案があれば取り入れる寛大さがあればまだまだ 日本の政治も捨てたものではない気がする。 ２０１３・１２・５ |
