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鮟鱇の吊るし切りとは聞くが見たことはない 撥釣瓶も今では死語に均しい
隼の餌食として鴨が狙われる 弔い上げとは50回忌を目処に法要はせず先祖として祀る習慣
ブランコ・フラココ・シュウセン・ハンセンギなどの呼び名がある 「玻璃に透く水」はまだ氷のような冷たさである<春浅し>
月が凍らせた訳ではないがその月光さえも凍て見える ・ルビを添えなければ回文とは気付かれない句
牡蠣を剥く作業はゴム手袋では出来ない。滑りと防傷のため軍手は欠かせない。 過疎と高齢者の村落、吹き荒れる猛吹雪が地獄絵図となる
寒苦鳥は架空の名【閑古鳥】では無い 冬の寒さに耐えながら <寒鴉→・かんあ・かんがらす
春になったら巣を作ろうと決心するが、暖かくなると辛かった
事を忘れ遊び呆けて暮す私のような鳥(笑)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*風花を肩に遊ばせ波止歩む *魔鬼山の峰を下りくる雪ばんば <魔鬼山→牧山(羊零崎神社)
春も間近 ・雪時雨→霙に似た現象 *老いてなほ眼光鋭しや鷹の舞ふ 老鷹→(・ろうおう・ろうよう)
雪解が始まると目に見えぬ流れの音がそちこちから聞こえものの芽が萌えだす 車社会が無人の街道におおきなスタンドを造った。
1993〜2003年
既に自選句集「 擬(もどき)」として前出の句が殆どですが、その中から各地の俳句大会で戴いた
特選句・秀逸句を中心に俳画形式に整理してみました。3・11の震災で整理しておいた資料を失い
記憶と芭蕉祭の冊子などを頼りに、手元に残った僅かな資料(冊子・賞状・メモ・など)をかき集め
往年の余韻に浸ってみたいと思います。現在は回文や、アナグラムはいくなどで遊ぶくらいで俳句は
偶にツイッターに書き込んでみる程度です。
俳句を始めて2年、どうにか俳句らしきものが出来たような気がした記憶がある
沖縄での3句は何れもそれなりの評価は戴いたものの、大会などには投稿しなかったので自選して佳としている。
洞の中に木魂する喧騒が猛る恋猫のようだ 世界大戦の激戦がこの壕から伝わってくる
佐藤鬼房先生特選第一席 佐藤鬼房先生特選第三席
山家竹石先生・特選第二席 永野孫柳先生特選第三席
石崎素秋先生特選第三席 小原啄葉先生特選第一席
「席題“虹“」永野孫柳先生・特選第二席 佐藤鬼房先生特選第三席
石崎素秋先生・特選第三席 原田青児先生・特選第三席
佐藤鬼房先生特選第三席 小熊座俳句手帳の袖に載せて戴いた自慢の一句です
浜谷牧東子先生特選第一席 三橋敏雄先生・特選第一席
宮城蟹太郎先生特選第一席 佐藤鬼房先生・特選第一席
小原啄葉先生・特選第一席 大類林一先生・特選第二席
佐藤鬼房先生・特選第一席 特選を戴いた句ですが、津波で記録を消失<選者不明>
永野孫柳先生・特選第二席 「席題“桐の花”」 吉田鴻司先生特選第三席
佐藤鬼房先生絶賛の一句 佐藤鬼房先生推薦歳時記の例句に記載された句
石崎素秋先生・特選第一席 藤巻龍童先生・特選三席
↓
*回文でもある俳句【まんえつはよきひのひきよはつえんま】↑
新作 <今は俳諧とも縁がなく自薦するだけ> 新作
出水野(いずみの)は出水平野の略 不器用も愚っ直も恥ずべき事では無い 正直者の裏返しなのだから
実際にはそれ程の耽読家ではない 特選句に類似句あり→これを人は<本歌盗り>と言うらしい
足音に追われ、威し銃に追われても直ぐに戻ってくる雀は強心臓の持ち主か?否。単なるナルシストなのだ
*葛引けば一山響動む如くなり だからと言って気高さが毒であることにはならない
*蹲(つくばい)に浮きて安らぐ散紅葉 *鳶の視野千里を覗く除夜の鐘
山家竹石先生選・秀逸 佐藤鬼房先生選・秀逸
永野孫柳先生選・秀逸 佐藤鬼房先生選・秀逸
河野南畦先生選・秀逸 佐藤鬼房先生選・秀逸
石崎素秋先生選・秀逸 佐藤鬼房先生選・秀逸
佐藤鬼房先生選・秀逸 互選最高点句(27点)は秀逸に匹敵すると勝手に判断
<津波禍資料逸失。記憶だけが頼りです>互選最高点句の賞状あり 「春の闇」の季語に逆らった句かも知れないが自賛の一句
定年を待たずに(と言うより已む無く)現役引退、肩書きの消えた名刺を自嘲気味に詠んだ句
互選最高点句38名中17名(互選は必ずしも佳句とは限らない) 佐藤鬼房先生・秀逸・・・・・
普段は漫然と日を送っているようなふるさとだが、夏祭には怒涛の如き活気に溢れる。故郷は未だ生きているのだ。
一寸ふざけ過ぎかな?でもこれが俺の骨頂 白鳥が帰るのも間近い。千里を飛ぶための羽繕いは入念に
ムササビ・別名をバンドリ。鳥ではないが「晩鳥」の意か? ↑<回文句> *くむさけかいらつきつらいかけさむく*
*大寒の明けて連山動き初む <是からが三寒四温 そして春がやってくる> *覆水の目覚める音す下萌ゆる
月山(山形県出羽三山の一つ)は4月中旬頃木々の周りから雪解けが始まり、麓から山上に向けて芽吹き黄緑の葉を広げつつ
急速に登ってゆく様は見事な景観を作り出す。この情景を「月山の峰走り」と言うらしいが何故か歳時記には載ってないのが
残念でならない。然し、月山と名のつく山は島根県の標高184m〜栃木県の標高1284mまで11箇所、出羽の月山(標高
1984m)を入れて12箇所となる。その中で矢張り「月山」といえば標高から見ても出羽の月山が全国区として認められて
いるようだ。何にも増して *雲の峰いくつ崩して月の山 芭蕉 の名句が象徴として名山を押し上げている。
この名山に一つぐらい季語を与えてもいいのではなかろうか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*内定の報月山の峰走り 彌超
(註・急速とは時速や秒速を示すものではない。麓から6合目辺りまで一週間位かかるのだが北国ならではの壮観さである)
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